測定ワークフロー#

ここでは、haniwersを使った宇宙線データ収集の標準的なワークフローを解説します。

Tip

はじめての方へ: まず設定ファイルの作成で基本設定を行ってから、以下のワークフローに進んでください。


📋 ワークフローの全体像#

宇宙線データ収集は、以下の5つのステップで進めます。

ステップ0: ポート確認 (port)#

目的: OSECHI検出器がPCに正しく接続されているか確認する

実行コマンド:

# 利用可能なシリアルポート一覧
haniwers-v1 port list

# 接続テスト
haniwers-v1 port test /dev/cu.usbserial-140

詳細: ポート管理ガイド


ステップ1: 閾値スキャン (scan)#

目的: 検出器の最適な閾値(threshold)を見つけるため、電圧を変化させながら宇宙線のカウントレートを測定する

実行コマンド:

# 単一チャンネルスキャン(hnw.tomlから設定読み込み)
haniwers-v1 scan serial --thresholds 1:300

# 全チャンネル同時スキャン
haniwers-v1 scan serial --thresholds "1:300;2:310;3:320"

# スキャン範囲とステップ指定
haniwers-v1 scan serial --thresholds 1:300 --nsteps 10 --step 5

# カスタム設定ファイル使用
haniwers-v1 scan serial --config custom.toml --thresholds 1:300

詳細: 閾値スキャンガイド


ステップ2: 最適値フィット (fit) 🚧 WIP#

目的: スキャン結果を統計的に解析し、検出効率が50%となる最適な閾値を推定する

実行コマンド:

# フィット実行(v0コマンド - v1では未実装)
haniwers fit --input scan_results.csv

注釈

fitコマンドは現在v0のみで利用可能です。v1での実装は今後予定されています。

詳細: フィットガイド


ステップ3: 閾値設定 (threshold write)#

目的: 推奨された閾値をOSECHI検出器に書き込む

実行コマンド:

# 全チャンネル一括設定(hnw.tomlから設定読み込み)
haniwers-v1 threshold write --thresholds "1:280;2:310;3:320"

# 単一チャンネル設定
haniwers-v1 threshold write --thresholds 1:280

# リトライ回数と履歴ログ指定
haniwers-v1 threshold write --thresholds "1:280;2:310;3:320" \
  --max-retry 5 --history threshold_ops.csv

注釈

--load-fromオプションは現在v1では未実装です。CSVファイルからの一括読み込み機能は今後追加予定です。

詳細: 閾値設定ガイド


ステップ4: データ収集 (daq)#

目的: 設定した閾値で長期間の宇宙線イベントを収集する

実行コマンド:

# 標準DAQ(イベント数ベース、hnw.tomlから設定読み込み)
haniwers-v1 daq

# 時間ベースDAQ
haniwers-v1 daq --duration 3600

# ポート指定(設定ファイルと異なるポート使用時)
haniwers-v1 daq --port /dev/cu.usbserial-140

詳細: データ収集ガイド


🎯 クイックスタート#

はじめて測定する方は、以下の順序で進めてください:

  1. 設定ファイルの作成: 測定パラメーターを設定

  2. ポート管理: 検出器接続を確認

  3. 閾値スキャン: 最適閾値を探索

  4. データ収集: 宇宙線イベントを記録


📚 詳細ドキュメント#

各ステップの詳しい使い方は、以下のドキュメントを参照してください。

基本操作#

測定フロー#

トラブルシューティング#


❓ よくある質問#

初回測定で何から始めればよいですか?#

  1. インストール後、まずhaniwers-v1 config initで設定ファイルを生成

  2. haniwers-v1 port listで検出器のポートを確認

  3. hnw.tomldevice.portを編集

  4. 閾値スキャンから測定開始

スキャンとDAQの違いは?#

  • スキャン: 閾値を変えながら短時間測定(最適値探索)

  • DAQ: 固定閾値で長時間測定(データ収集)

設定ファイルは毎回必要ですか?#

いいえ、一度作成したhnw.tomlは再利用できます。測定条件が変わる場合のみ編集してください。

注釈

haniwers-v1コマンドは、デフォルトでhnw.tomlを読み込みます。 別の設定ファイルを使いたい場合のみ--configオプションを指定してください。